教室での工夫

アスペルガー症候群(アスペルガー障害)や高機能自閉症があるお子さんたちの教育に成功している学校の先生は、教室でどのような工夫をしているのでしょうか?

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学校での学習計画が成功するための重要な要素のひとつが、先生の存在です。日本でも最近では、先生方が積極的に、障害があるお子さんに対する知識や理解を深めようとしてくださっています。柔軟に心を開き、肯定的な姿勢をもって接してくださる先生も増えてきています。

『みんなで学ぶアスペルガー症候群と高機能自閉症』星和書店2004では、そのような先生の教室においてしばしばみられる特徴(工夫)を紹介しています。

1.日課と規則に一貫性がある。
2.宿題の資料を保管する場所や、宿題を集める場所を常に一定にしている。
3.教室に日課が掲示してある。
4.明確で簡素な言葉を用い、どちらとも取れるような曖昧な表現は用いない。
5.授業で説明するときに、言葉だけではなく、書いて説明する(指示は黒板に書いて示す、など)
6.障害のある生徒を優先的に先生の近くの席にし、注意が逸れるような窓際や廊下側などは避ける。
7.騒音、その他の注意を逸らすものが妨げになる場合には、特別な学習を用意する。
8.説明には十分な時間を費やし、繰り返し行うとともに、それぞれの生徒にふさわしい宿題を出す。
9.生徒のそばに付き添い、学習速度と成果に頻繁に目を配る。
10.障害のある生徒にも質問をすることで、その生徒が学習を理解し、授業に参加していることを確認する。
11.努力と成果の両方を促し、向上させることも含め、活動結果に対して即座にフィードバックを返す。


広汎性発達障害のなかでも特に、アスペルガー症候群(アスペルガー障害)や高機能自閉症があるお子さんたちのなかには、ご家庭ではご家族の理解と支援もあって、日常生活をうまくこなしていけるようになるお子さんも多くいらっしゃいます。しかし、それでも一歩社会、幼稚園や学校、地域社会に出ると、とたんに困難にぶつかってしまいます。『みんなで学ぶアスペルガー症候群と高機能自閉症』星和書店2004では、「社会生活技能を指導する上での基本原則」について以下のような原則とその例を挙げています。
原則「抽象的なことの具体化」

●ルールを示す。たとえば「会話を始めるときは、5秒間、アイ・コンタクトをする。
●複雑な行動を段階的に分析し、それぞれの段階を教えていく。たとえば、「会話は、始まりと、間、終わりから成り立つ」。

原則「変化を助ける」

●グループ活動の概要を、スケジュール表に順番づけて書いて示す。
●開始の討論、グループ活動、役割練習、おやつ休憩、楽しいおしゃべり、そしてお別れ、というように、毎回会合では、予測できる一定の活動を行う。

原則「動機付け」

●ひとりひとりの子どもに現実的な目標を設定する。
●目標を達成したらご褒美を与える。

原則「一般化」
●両親とセラピスト間のコミュニケーションと協力を図る。
●グループのメンバーに電話をかけておしゃべりをするなど、診察室以外の場でも可能な宿題を与える。

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